フユノハナワラビ

フユノハナワラビ(冬の花蕨/Botrychium termatum)はハナヤスリ科ハナワラビ属のシダ植物で、本州、四国、九州、朝鮮半島、中国、ヒマラヤまで分布が知られている。

11月7日は二十四節気の立冬で、21日までが立冬の節気である。暦の上では冬である。しばらくぶりに快晴で、気温の予報は最高20℃、最低12℃である。日の出は6時9分、日の入りは16時41分である。

多摩丘陵にある諏訪第4公園でフユノハナワラビを見つけた。この公園は面積が約8千㎡で、自然の斜面地形が残されて整備された街区公園である。ケヤキやコナラが樹高20mほどに生育してうっそうとしていたが、ナラ枯れがあり、枯れた樹木が伐採されて、林床が少し明るくなった。斜面林床は夏の頃に刈り払い整備が行われることもあり、日陰のため林床の草等は少ない。日照がわずかに照らす林床に生育していた。根元から1枚の葉(栄養葉)をだし、胞子葉がまっすぐに伸びている。

栄養葉は1枚だけの3~4回羽状複葉で、葉軸が大きく三つに分かれ、細かな葉が並んでいる。先端部はやや丸く、鋸歯がある。計測した葉の長さは約15cm、幅17㎝である。葉裏はつやつやしている。葉は冬でも緑色で越冬する。

胞子がついている胞子葉は生育条件によってさまざまな高さが見られる。付近で見られる一番高い個体は約35㎝である。もう少し高くなりそうだ。上部には細かな細い軸に黄緑、淡黄色の丸い粒(胞子嚢)がたくさんついている。この粒が成熟すれば、胞子を飛ばす。

フユノハナワラビ(Botrychium termatum)はハナヤスリ科ハナワラビ属のシダ植物で、本州、四国、九州、朝鮮半島、中国、ヒマラヤまで分布が知られている。

中国名は陰地蕨で陰地にあるシダの意味である。フユノハナワラビにはフラボンのルテオリンが含まれ、腹痛、下痢に対する薬効があるそうだ(薬草カラー図鑑)。

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